変換したいフォントはTrueTypeフォントなのですが、単純にWindowsからみてみると、サイズ 0KB となっています。何か特殊なファイルなのかな? と詳しく見てみると、
○○フォント(データフォーク) 0KB
._○○フォント(リソースフォーク) 3,747 KB
となっています。リソースフォークにフォントデータが入っているの?
そうではなくデータフォークにフォントデータが入っているフォントは、MacでもWindowsでもそのまま使えるようです。
データフォーク 0 KBのフォントはMac OS 9の頃からあるフォントなんでしょうか? 困った形式ですね。リソースフォークとデータフォークが2つのファイルに分かれているやつはApple Double(アップルダブル)というんだろうか? でもデータフォークが0 KBだと違う気もする。
とにかくファイルが一つ(Apple Sibgle アップルシングル?)になればいいのかな?ということで、こちらを参考にDeveloper ToolsをインテルiMacにインストールして、ResMergerコマンドとかでいろいろ試してみました。これだけでも相当時間がかかりましたが、結局ダメでした。
次に、インターネットで探し回って、フリーの変換ツールをいくつか見つけました。
wTTC
Mac Font ExtractorとTtmodify
どちらの変換ツールも、MacBinary(マックバイナリ)形式のフォントファイルを対象にしているWindows用のソフトでした。
MacBinary? Apple Sibgle(アップルシングル)とも違うようですね。Mac OS 9でよく使われていた形式のようですが、Mac OS Xではどうやって作ればいいのでしょう? またまた変換ツールを探したのですが、今度は見つけることができません。
仕方がないので、PowerBook G4を取り出して、久しぶりにクラシック環境を起動してみることにしました。結局クラシック環境でなくてもできたのかもしれませんが、StuffIt Standard Edition 7 (OS9用)で変換する方法でなんとかできました。StuffItは起動してみると体験版(15日間のみ)でした。Mac OS X用を買ってもいいかもなぁ。
1. StuffItでリソースフォークとデータフォークをまとめてsit形式へアーカイブ
2. そのファイルをWindowsへ持って行く
3. StuffIt Expander for Windowsを起動し、オプションの「Save Macintosh files in MacBinary format」を「Always」にする
4. sitファイルを解凍
この手順でMacBinary形式のファイルがWindows上にできました。もっと簡単な方法があればいいんだけど、まあ、できたからいいか。さて、やっとフォント変換ツールの出番です。
出来上がったMacBinaryのファイルを変換すると、上記どちらのツールでもそれなりのフォントファイル ○○フォント.ttf が出来上がりました。しかし、そのファイルをダブルクリックすると無情にも、
「エラー 指定されたファイル ○○フォント.ttf は有効なフォント ファイルではありませんでした。」
とのメッセージが出て、ひらけません。どうやらフォントテーブル?とやらを編集する必要があるようです。Mac Font ExtractorとTtmodifyの方を使ってやってみることにします。
ツールに付属する説明書に従って、半分意味がわからずやってみました。
(1) cmapテーブルをWindows用に変換して入れ替え
(2) nameテーブルをWindows用に変換して入れ替え
ここでunicodeに変換、とあるところは秀丸エディタでUTF-16に変換しました。UTF-8に変換すると文字化けしました。
(3) OS/2テーブルの追加、とある手順は、とても面倒なのでパス!
(4) チェックサムの再計算と書き換え
(3)でOS/2テーブルをいじくるのは飛ばしましたが、無事Windowsにインストールできるフォントファイルが出来上がりましたので、とりあえずはそのままで良さそうです。