OpenVPNのソフトTunnelblickが借りているレンタルサーバに接続するために必須だったのですが、管理者以外のアカウントでは起動できなくなっていました。最初に起動させると、いろいろなファイルの権限を変えて、うまく動くように調整しているようなのですが、その動作をする前後で落ちているように見えていました。そこで、きちんと動いているiMacを見ながら関係するファイルの所有者や権限をターミナルから変えてみたり、いろいろしてみたのですが、管理者アカウントならOK、管理者以外のアカウント(1つだけ)ではダメでした。
それから、一番困っていたのが、プレビューが何も表示してくれないことでした。PDFファイルなどをダブルクリックしてプレビューで見ようとすると、起動はしているようなのですが、何も表示してくれません。
それから、フリーのウィルスソフトClamXavがリフレッシュの度に送ってくるメールがローカルなシステムに入ってしまうので、ターミナルからmailコマンドを起動していちいち消していたのでした。最近、mailコマンドを起動しようとすると、TmpのファイルがPermission deniedだと言って起動してくれないことに気がつきました。
PowerBook G4は最初「Mac OS 拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング)」でフォーマットしてしまい、うまく動かないソフト(DreamWeaverとか)が出てしまったためにクリーンインストールする羽目になったものです。なので、そんなにトラブルはずがないと思っていたのに、アーカイブしてからインストールしたiMacよりトラブルが多い。
ディスクユーティリティから「ディスクのアクセス権を修復」をやってもダメだし、関係するPrefarenceを消してもダメだし、システムフォルダのファイルの所有者や権限をチェックしてみてもダメだし、ネットで調べても同じような症状は見つからず、この半年お手上げ状態だったのでした。
ふと、今日もプレビューが何も表示してくれないので、コンソールでエラーメッセージでも出ているかもしれないから見てみよう、という気になって見てみました。すると、
Perview[786] tempFileFolderPath failed
というメッセージが残っています。tempファイル? これを手がかりにネットで検索してみました。すると、英語のサイトですが結構引っかかります。それらの情報を参考に、$TMPDIRで定義されているフォルダの権限関係を見てみました。正常に動いているiMacでは、hogeをユーザ名とすると、
$ ls -alR $TMPDIR
(略)
drwx------ 6 hoge hoge 204 6 27 18:28 .
(略)
となっているのですが、PowerBook G4では、
$ ls -alR $TMPDIR
(略)
drwxr-xr-x 6 root hoge 102 11 3 2007 .
(略)
などとなっています。なんだか違うぞ、と思い、その上の方のディレクトリも調べてみました。すると、
/var/folders/Yv/Yvなんたらかんたら/-Tmp-
(誤)PowerBook G4 → 755 root hoge
(正)iMac → 700 hoge hoge
/var/folders/Yv/Yvなんたらかんたら
(誤)PowerBook G4 → 755 root hoge
(正)iMac → 755 hoge hoge
/var/folders/Yv
(誤)PowerBook G4 → 755 root hoge
(正)iMac → 755 root wheel
となっていました。PowerBook G4のこれらのディレクトリをiMacの所有者&権限と同じように変更して試してみると、見事にプレビューがPDFを表示しました Tunnelblickも起動できました。
ふー、よかった。しかし、なんでこんなことが起きるのだろう。他に困っている人はいないのかなぁ。